【時事】「新幹線があるのに航空機を利用するのはいかがなものか」ーとある監査請求の内容とは

「どうして新幹線ではなく航空機を使ったのか」ー。このような疑義を持つ人物が、道に対して監査を請求した。公務員というものは法律に則って動かねばならない。今回の住民監査請求は、「公務員と法律のめんどくささ」が凝縮された内容といってもいいだろう。
小林英介 2025.11.07
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請求人は札幌市内に住む小田嶋正弘氏。請求人の訴えは以下の通り。

  • 人事委員らは2024年8月、岩手県盛岡市で開かれた会議に出席。その際、航空機を使用した。ただ、北東北は新幹線網が整備されているため、航空機を使用する必要はなかった。よって航空機による旅費を鉄道旅費に精算し、一部の返還を求める。  

  •  人事委員会の会議は、登庁して行う場合や、事務局職員が委員の住むところで行う場合に限定されている。そのため、空港など他の場所での会議は想定外。人事委員会の会議は非公開が原則である。よって空港での打ち合わせは、報告書や参加者名簿といった根拠書類が存在しない。そのため、「打ち合わせは無効」として勤務実績確認表から削除することを求める。

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  • 請求に対する考え方
  • 監査の結果は?

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