【地方自治体】「経営悪化したから病院を支援して」...後回しになった滝川駅周辺再開発事業の現在地

札幌駅から特急列車に乗り、旭川駅を目指す途中にある滝川(たきかわ)駅(滝川市)。本稿記者が生まれ、高校卒業まで過ごしていた場所だ。本稿記者が住んでいた頃は人口が5万人を超えていた記憶だが、本稿記者が札幌市に転居してからは人口が減り、現在は人口が3万6000人ほど。人口減少にあえぐ、いち地方で起きている駅再開発事業をめぐる騒動に迫った。
小林英介 2025.07.10
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滝川市立病院(ウィキペディアより引用)

滝川市立病院(ウィキペディアより引用)

「駅前なんて何もないでしょ。買い物をする人は基本、駅前に行くんじゃなくて国道の近くに行くんだよ。駅前の魅力はあんまりないよね」

このように話すのは、本稿記者の同級生だ。本稿記者は前述した通り、高校卒業まで滝川市に住んでいた。卒業したのは北海道滝川西高等学校。滝川市立の高校である。

通称「滝西」(たきにし)と呼ばれていた高校には、本稿記者が通っていた当時は「普通科」「情報ビジネス科」「会計ビジネス科」と呼ばれる3つの学科があった。普通科以外はいわゆる「商業科」(現・情報マネジメント科)と呼ばれるカテゴリーで、普通科よりは頭がよろしくないというレッテルを貼られていた記憶がある(実際にもそうなのかもしれないが)。

テキトーに撮影したJR滝川駅。

テキトーに撮影したJR滝川駅。

ちなみに、本稿記者はどの学科に所属していたのかというと「会計ビジネス科」だった。中学校は、成績が大体中くらいを行き来し、卒業を控えて進路の先生から「あんたは滝西に行きなさい」と半ば強制のような形で滝西の高校受験を受けた。一般受験の結果は合格。会計ビジネス科の1人として3年間、簿記やマーケティングを中心として勉学に励んだ。ただ、その記憶はほぼない(笑)。高校生のときは図書局の局員として、本の整理に従事していたためその記憶しかないのだ。

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