【環境】風力発電計画を取りやめ...大阪ガスグループ会社が予定した計画と反対運動

大阪ガスのグループ会社「Daigasガスアンドパワーソリューション」(大阪市中央区、以下Dガス)は8月19日、北海道苫小牧市と厚真町の間にある原野「勇払(ゆうふつ)原野」で予定していた風力発電計画を取りやめると発表した。計画をめぐっては自然保護団体などから反対の声が上がっており、生息する生物などへの影響が懸念されていた。
小林英介 2025.08.26
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オンライン署名サイト「change.org」の「(仮称)苫東厚真風力発電事業の計画中止を求めます!」ページより引用

オンライン署名サイト「change.org」の「(仮称)苫東厚真風力発電事業の計画中止を求めます!」ページより引用

事業計画は「(仮称)苫東厚真(とまとうあつま)風力発電事業」で、風車を10基設置して最大3万4390KWの出力を誇るとしていた。

Dガスは事業を行う目的を以下のように説明している。

北海道では、「ゼロカーボン北海道推進計画(北海道地球温暖化対策推進計画(第3次)[改定版]」(北海道、令和4年3月(和5年4月一部修正))において、長期目標として2050年までに道内の温室効果ガス排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボン北海道」の実現、中期目標として2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度(平成25年度)比で48%削減することを掲げており、それらを実現するための施策の中で、海外からの輸入に依存する化石燃料から、北海道に豊富に賦存する地域資源を活用した再生可能エネルギーへの転換を促進するとしている。
「(仮称)苫東厚真風力発電事業 環境影響評価準備書」より
厚真町では、平成28年に策定した「第4次厚真町総合計画」(計画期間:2016~2025年度の10年間)を改訂した「第4次厚真町総合計画改訂版」(令和3年)において再生可能エネルギーの有効活用を基本施策の一つとしている。
「(仮称)苫東厚真風力発電事業 環境影響評価準備書」より

事業を行う区域は苫小牧市と厚真町の約335.9ha。風車ごとにエリアを西・中央・東エリアに分けて利用するという。

「(仮称)苫東厚真風力発電事業 環境影響評価準備書」より

「(仮称)苫東厚真風力発電事業 環境影響評価準備書」より

「(仮称)苫東厚真風力発電事業 環境影響評価準備書」より

「(仮称)苫東厚真風力発電事業 環境影響評価準備書」より

工事は2026年3月から開始し、27年12月までを予定。同年11月から28年3月までの期間に試験運転を行い、同年4月からの運転を始める見通しだった。なお、工事によって出る残土は可能な限り埋め戻すなどし、事業実施区域内からは搬出しないとしていた。

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