【お盆特別企画】小旅行で江別へ行く

筆者は毎年お盆休みを使い、本州旅行をするのが普通であったが、今年は何せ金欠である。「仕方ない」として札幌近郊で小旅行をすることにした。選んだ場所は「江別(えべつ)市」である。本稿は比較的ゆるめのもの。気を抜いて読んでいただきたい。
小林英介 2025.08.19
誰でも

今年の盆休みは9日間いただいたが、すごくお金があるというわけではなかったため、札幌市近郊での小旅行を計画した。

小旅行に出発する日の朝、通勤時にいつも乗っている電車に乗り、江別駅を目指した。江別駅はレンガの街として知られる。元々は急行が停車する駅でもあった。

朝から缶ビールを購入し、誰もいない車内で飲みながらゆったりと江別駅を目指した。

札幌駅から乗車して約25分。江別駅に到着した。当日は快晴で風が気持ちよく旅行日和となった。

JR江別駅

JR江別駅

江別駅から少し歩くと、地図上に「火薬庫」と書かれているではないか。「なんだこれは」と思い、少し寄り道をした。

屯田兵第三大隊本部跡

屯田兵第三大隊本部跡

これがその火薬庫である。正式には「屯田兵第三大隊本部跡」。さすがレンガの街江別なだけあって、火薬庫はレンガで造られていた。

江別市による説明文を以下にー。

屯田兵が最初に江別に入地したのは明治11年ですが、当初は江別分隊と呼び札幌に置かれた第一大隊に編入されていました。
明治18、19年、野幌に225戸が入地し、江別への屯田兵の配置が完了し、明治20年、江別・野幌の両中隊は第一大隊から分割され、新たに第三大隊として編成されました。この大隊本部は、現江別小学校のある萩ヶ岡に置かれました。屯田兵の解散後、建物は他の施設に利用されていましたが、昭和9年1月失火により焼失し、現在はこの火薬庫だけが残っています。
江別市ホームページより

江別市街をゆったりと歩くのは大変久しぶりのことで、周辺の記憶はあまりない。散歩をしながら「江別ってどんなとこだったべ」と思いをめぐらせた。

次に向かうは蔦屋書店。筆者は代官山にある蔦屋書店であれば2度ほど行ったことあるのだが、江別にある蔦屋書店には1度も行ったことがなかった。場所は近いがなかなか行くことがない、近くて遠い蔦屋書店である。

写真はテキトーです

写真はテキトーです

蔦屋書店に到着。利用者はまばらであった。中は大変おしゃれな感じ。巨大な本棚がずらりと並び、室内にはいい感じの電気が灯されている。フードコートもまたおしゃれで、「さすがは蔦屋書店」と思ったものだ。ここで一旦小休止。

続いて向かうは近隣にある旧町村(まちむら)農場。北海道酪農を作り上げたともいわれる町村敬貴氏が営んでいた。彼は札幌農学校を卒業後、研修などのためアメリカへ。帰国後、1917年に町村農場を開設してホルスタインを購入した。

農場は当時石狩市にあり、江別市に移転したのは1928年のこと。それ以降、農地の土地改良事業を進め、1964年には江別市名誉市民第1号を授かることになる。

町村氏は1969年、86歳で亡くなる。1992年に町村農場は現在地に移転し、1996年に一般公開されている。また2007年には近代化産業遺産に認定。昨年にリニューアルオープンを果たした。

町村氏の像

町村氏の像

牛の像

牛の像

さて腹ごしらえ。農場から10分以上歩いたところにあるそば屋「そば天国」へ。

筆者はそばが大変大好きである。毎日そばを食べたいと思うほどのそば好きである。そばを食べるとお腹の調子が良くなり、元気も出るのだ。

麺の色は緑色だった。北広島が総本店であり、江別と夕張にも店舗がある。大盛りのそばをぺろりとたいらげ、散歩を再開した。

歩みを進め野幌駅へと向かう。その途中、とある信号機を発見。「夕張鉄道線」と書かれた看板には、この付近を走っていた夕張鉄道の蒸気機関車の写真が載っている。

夕張鉄道(夕鉄)は石炭を運ぶ鉄道として近隣の野幌から南幌(なんぽろ)、栗山(くりやま)などを経て夕張までを結んでいた。

開通は大正15年10月。しかし、石炭需要の減少が進んだことから、昭和49年には旅客輸送が休止された。そして翌年には貨物輸送も含め全線廃止。夕鉄は幕を閉じたのであった(現在はバス路線に)。

右側に見える鉄の棒は信号機であり、腕木式場内信号機として使用されていた。

さて歩みを野幌駅へと進めよう。

野幌駅は数年前に高架化され、駅の周りはこのようにだだっ広い公園がある。近くのコンビニでビールを購入し、帰路に着いた。

***

時にはこういった旅行もいいものである。あまり行かない地域に行き、その地域を歩き、その地域のことを学ぶ。それもまた本州旅行とは違った旅行の魅力なのではないかと思うことができた。

札幌でも盆踊りが各地で行われた。まもなく夏は終わりを迎えるがまだまだ昼間は暑い日が続く。憂鬱なのは盆休み明けの仕事だけだ。どうやって気持ちを切り替えようかと考え続けていたが、いざ出勤当日になるとそうでもなかった。

いつもの日常がまた戻ってきた。8月も折り返し。しかし気づけば、いつの間にか冬になってしまっている...かも(編集・目出泰造)。

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